男性の不妊症検査の流れと判定基準
Posted by funinshou on 28/08/2012

男性の不妊症検査の流れとしては、まず精液検査が不可欠です。
射精を3~4日の禁欲した後に、マスターベーションの要領で採取した精液を、消毒し乾燥した広口のガラス容器に採って検査します。
女性が検査標本を自宅から持参することが多いのですが、この工程での温度変化や振動などの管理は気にする必要はないとのことです。
男性が射精した後の精液には、ゼリー状のかたまりが見られるのですが、30分前後ですべて液体化します。精子の代謝は、室温では射精後2時間前後で最高になりますので、なるべく2時間以内に運動性の不妊症検査を受けるようにしなければいけません。
男性の精液については、(1)量、(2)精子濃度、(3)精子運動率、(4)奇形精子率、(5)血球混在の有無などを調べます。
そして、その判定基準ですが、日本産婦人科学会では、精子濃度は1mlあたり1000万個以上を正常としています。WHO(世界保健機構)の基準との差はあるようです。
また、精子濃度が基準値以下だからということで、妊娠を絶望的に悲観することはありません。例えば、よい種牛の精液は貴重なので、一般に希釈して人工授精に使っていますが、この時、1mlあたり500万程度まで濃度を落としても、妊娠率は低下しないことが知られているからです。
現実に、病院でも精子を受け入れる女性側の条件を整えると、1mlあたり300万程度での妊娠例も少なくないようなのです。また、精液量も1ml程度あればホルモン剤の服用などで増量させることもできるからです。
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