不妊症の原因は女性側と男性側の両方にあるのです
不妊症の原因は女性側と男性側の両方にあり、複数の理由がからみ合っていることが多いのです。
今まで子供に恵まれなかったご夫婦にとって、最も気にかかることは、その不妊症の原因がどこにあって、どのように妊娠を妨げているのかということでしょう。
「妊娠までのステップ」のどこかに障害があると、妊娠は成立しません。また、妊娠しても流産してしまっては赤ちゃんに恵まれません。
不妊症の原因となる主だった異常や疾患は、次の4つのグループに分けられます。
【不妊症の原因】
1.受精卵ができない・・・受精障害
a.排卵がない−女性側排卵障害
b.卵子を卵管内に取り込めない−女性側卵管の卵子ピックアップ障害
c.精子を子宮内に受け入れられない−女性側精子受容障害
d.男性側に問題がある−男性側生殖機能障害
2.受精卵の発育過程に問題がある・・・個体の初期発生期の障害
3.受精卵が子宮へ着床できない・・・着床障害
4.胎盤形成過程での障害・・・初期の流産
ただ現実には、それぞれの不妊症の原因をつきとめても、すぐに問題は解決しません。なぜなら、ひとつの原因がいろいろな妊娠過程の障害になっていることがほとんどだからです。
また、不妊症の問題を抱えているご夫婦は、男性側に原因があるうえに、女性側にも何らかの不妊傾向があるといった、「妊娠能力」の低い組み合わせである場合が少なくありません。
しかし医学が進んだ今日の日本では、実は原因と治療法が見つからない「絶対性不妊症」というのはほとんどないのです。
原因が回復可能である場合を「比較性不妊」といいますが、今日型の不妊症は、そのほとんどが比較性不妊症で、十分治療が可能なのです。
ですので、今まで子供に恵まれなかったご夫婦も、正しい妊娠方法を学び二人で努力し絶対にあきらめてはいけないのです。
